貸借差額を処理する勘定の為替換算調整勘定

為替換算調整勘定は、決算日に海外の支店や海外の子会社の企業会計の財務諸表の為替の計算手続きにおいて発生する、貸借差額を処理する勘定のことです。

一般的に連結決済では、親会社はドルなどの外貨ペースの決算書を円に換算する必要があり、本勘定は決算時の為替相場で換算される資産及び負債の項目の円価額と、取得時あるいは発生時の為替相場で換算される資本項目の円の価額との差額のことを示します。

連結決算は親会社、子会社や関連会社を含む企業グループ全体の事業や財務活動の全てを反映した決算を指します。国内では単独決算が主流でしたが、2000年の3月期から連結決算の開示が主流となりました。

為替換算調整勘定は、海外の支店夜会外の子会社の貸借対照表項目の円貨への計算手続きの結果から発生します。そのときの企業経営の業績とは無関係に発生するため、純資産の部の独立項目として累積することになり、通常の状況では円高になると過去に行った海外への投資の円の計算額は目減りします。

その一方で、円安になると円の計算額は膨張する仕組みとなるのです。以上のことは企業会計上の処理であるため、実際の資産が流出するわけではありません。

輸出をメインとする企業は円高の影響を緩和するため、あるいは更なる成長を行うために海外の市場に打って出なくてはいけません。そのため、為替換算調整勘定が企業の財政状況に与える影響や企業会計処理上の論点をしっかり理解しておく必要があるのです。

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カテゴリー:会計

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