前期の損益を修正して今期の収益とした前期損益修正益

前期損益修正益は、企業会計の特別利益のうち、過年度の経理の誤りを修正することによって生じる利益を計上する際につかわれる勘定科目です。一般に株主総会で承認された決算書は過去にさかのぼって修正計上することはできないのですが、特別に本勘定科目を用いて修正を行うことになります。

具体的には、前期あるいはそれ以前において、減価償却費が多すぎた場合、売上高に対して計上漏れがあった、在庫である棚卸資産において評価額修正益があった、前期あるいはそれ以前において、貸倒損失に計上下請求等の債権に入金があった場合など、損益の修正による利益が生じるとこの処理が必要です。

過去の損益に関する修正内容で特別利益は、企業の経常的な事業活動とは直接関係のない、特別な要因で発生した臨時的あるいは偶発的なものです。具体的には関係会社株式売却益、子会社株式売却益、投資有価証券売却益、固定資産売却益、償却債権取立益などがあります。

特別利益に該当する項目であっても、金額のわずかな費目や、毎回経常的に発生するものについては、経常損益計算に加えることができるとされています。

前期損益修正益は、今期の利益に属さない過年度の損益修正額であるため、損益計算書の上においては、今期の経常損益から外し、特別利益として計上することとされています。また、これとは逆に特別損失について過年度の経理の誤りを修正して生じた損失を前期損益修正損と呼んでいます。

この記事を読んだ方は下記の記事も読まれています

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

カテゴリー:会計

このページの先頭へ