現預金と短期保有の有価証券を合わせた手元資金

手元資金は、企業会計上の貸借対照表の現預金と短期的に保有している有価証券を合算したものです。これは会社がその活動において比較的自由に使える資産と位置づけられています。その金額が有利子負債を上回っている状況を「実質無借金」といい、そのような状態の企業を実質無借金経営企業と呼んでいるのです。

有利子負債は企業が返済しなくてはいけない債務である負債の中で利息を付けて返済しなくてはいけないものを指します。具体的には、金融機関から資金調達した借入金、市場から資金調達したコマーシャルペーパー、社債などが該当します。また、買掛金や未払金、支払手形などは利息が付かないので有利子負債には該当しません。

2008年から2009年にかけて起こった金融危機では、企業は資金調達が著しく難しくなった経験からそれを教訓として、手元資金の重要性を認識させられ、その後、自己防衛としてこの資金をどんどん積み上げていったのです。

一般的に手元資金が豊富にあると、財務面にゆとりが生じますが、その一方でその調達したお金をいかに有効に使うかが求められます。特に国内の優良企業では平常時において、設備投資や、企業買収、株主への配当金など、豊富な金額があるとそれとどのように有効活用しようかと考えなくてはいけません。

似たような用語に剰余金がありますが、これは本費目から事業活動に必要な金額があらかじめ予定されているものを指し引いたものを示します。

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カテゴリー:会計

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