資産及び負債の額より買収価額が低い場合の負ののれん代

負ののれん代は、買収しようとする企業の買収額が、買収される企業の時価額である総資産よりも下回っている場合に生じる差額のことです。この差額において、現金や株式といったもので構成される買収金額が時価総資産額を下回り、通常の資産価値に比して割安で企業のっとりができたことを示します。

以前までは、負ののれん代が生じた場合、連結貸借対照表に負債を計上して、20年という期間の中の営業外収益で利益の計上をされていました。

近々例をあげると、2008年に行われた三越と伊勢丹の経営統合は形式上伊勢丹が三越を買収した形となったため、会計処理の際はこの費目が700億円発生し、その後5年間にわたって利益計上されていった経緯もあるのです。

国際会計基準では、この負ののれん代は例外的な現象としての位置づけであり、資産負債を再度見当する上で、それでも生じた場合は一括で利益計上することとされています。国内では2011年3月期以降でこの国際会計基準に合わせて一括で計上するようになりました。

バーチェス法による企業の合併が行われる際にのっとり額が低い場合に生じるのれんということになります。

結果的に経営統合するのですから、同じ財布ということになりますが、統合時のご祝儀のような側面もあり、この費目は利益計上するために企業規模の小さい方が買収する形を取ることもよくあります。実際の統合ということはよく行われているので、どちらの事業規模が高くどちらが統合しようとしているのかを見るのも興味深いものとなるでしょう。

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カテゴリー:会計

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