所要準備額とは別名を法定準備預金と言い、銀行などが日銀に預ける義務があるお金のことです

所要準備額とは、端的に言いますと民間銀行に義務付けられている手持ちの資金のことで、口座を開設して資金を預けている預金者が一斉にそれを引き出す場合を想定して、あらかじめお金を準備しておく金額のことです。この場合手持ちの資金は銀行が保有するのではなく、日銀に預けられます。

したがって、銀行は預金者から預かっているお金の全額を貸付や有価証券への投資に回すことは無く、日銀に預ける金額を差し引いた残りを運用して利益を生み出すことになります。ただし日銀に預けてある分には無利子なので利益にはなりませんから、預けるのは義務付けられているぎりぎりの金額になります。

このように銀行が利益を得る方法である貸付は預金歩留り率(μミユー)と所要準備額(βベータ)という方程式を使用して、その金額を算出します。例えば預金が10000円の時の預金歩留り率(μ)を0.9と仮定し、所要準備額(β)を20%としますと、10000円から銀行が貸付に回せるお金は10000円×0.9×(1-0.2)=7200円となり、残りの分は貸付に回すことはできません。

つまり100万の預金があっても、その全額を企業などに融資することは出来ず、70万円程度のお金を運用することになり、貸付金利が5%であれば、銀行は5万の利益があるところが3.5万円の貸付利益になり、差し引き残りの1.5万円は無利子の預け金ということになります。ただし預金者から預かったお金の全額に対する金利は支払わなければなりません。

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カテゴリー:銀行

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