金融分野の国際的なデファクト標準であるEMV仕様

EMV仕様は金融の分野において、普及が進んでいるICカードを利用した金融取引をするための、ICカードと専用端末に関しての仕様を定めたもので、国際的なデファクト標準となっているのです。この略称の意味ですが、最初のEはEuroPayのEであり、次のMはマスターカードのMであり、VはVISAカードのVということなのです。

EMV仕様は、一般的に利用されているICカードの物理的そして機能的条件を国際規格であるISOシリーズに準拠しています。さらに金融業界に普及が進んでいるICカード向け端末の仕様を規定したものです。

具体的には端末と結ぶ物理的、電気的特性をハードインターフェース、ICカードそして端末の間でやりとりをするデータ的な要素、そしてコマンド、ICカードと端末の間の処理フローを定義しているものです。日本においては日本クレジット協会、全国銀行協会が作成したカードの共通仕様は、EMV仕様に沿って作成されています。

マスターカードやVISAといった国際ブランドは、本来のものに準拠した形式でより詳細に渡って技術的な要件を規定しています。傘下のクレジット会社はこの規定を基に、それぞれの提供するサービスやリスク管理の方針について、システムへのフィードバックを行っているのです。

この仕様の普及が進むにつれて、磁気カードはますますレガシーアイテムということになっていくでしょう。セキュリティ効果にも目を見張るものがある一方で、コスト高をどう解決していくのかが今後の課題といえます。

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