アップティックルールを適用する理由と目的

アップティックルールとは、直近で売買取引された約定金額を下回る水準で空売りすることを禁止する規制を言います。これは、現物株式を持たないで売りから入る手法である、空売りネイキッドショートセリングを禁止する措置のために設けられました。同時にヘッジファンドなどの意図的な売り崩しを防ぐために、空売り規制としてルール化されました。

アップティックとは、直近の取引成立価格よりも高く売買が成立した場合を指し、逆に、直近の取引価格より安い値段で成立した場合をダウンティックと呼びます。
1938年にアメリカの証券取引委員会によって採用されて以来、このルールによる規制が行われていました。

しかし、高速取引といったシステム開発とともに、これは株価下落を防ぐ効果がないだけではなく、市場の効率性を妨げていると証明され、結果2007年7月に廃止されました。しかし、ファンドの大量発注やアルゴリズム開発と、その後に発生したリーマンショクにより、この廃止が相場下落に拍車をかけたと言われました。

現在、アメリカの議会ではこれの復活を目指す動きも見られています。
日本では、金融庁主導により価格規制の廃止や、空売りのポジションの報告範囲の拡大を想定しています。

これは、投資の自由度を高めるために、株価が市場取引を通じて、適正価格で商いが行われるように促そうとしています。また、監視の目を強化することで不公正や不適切な取引を牽制しようとするものです。

この記事を読んだ方は下記の記事も読まれています

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

カテゴリー:金融用語

このページの先頭へ