売出しが行われる理由と仲介証券会社の利点

売出しは主に発行市場で行われます。これは、すでに発行されている有価証券の売付けの申込みや、買付けの申込みを勧誘する場合に、個人や法人を含む50人以上を相手に業務を遂行することをいいます。この業務は大手証券会社が主に行いますが、単に委託を受けて販売するだけです。

そのため、引受業務とは異なり、たとえ有価証券が売れ残っても、引き取りを行う必要がないため証券会社がリスクを負うことはありません。
たとえば、株式公開をする場合などは、その発行元である大株主が所有する株式を、証券会社の仲介を通じて、不特定多数の一般投資家に取得してもらえます。

これを行う目的は、発行会社が浮動株主を増やすことで、金融商品取引所の上場指定基準を満たすことができます。また、上場市場を、第一部から第二部へ指定替えする基準を満たす、あるいは上場廃止基準に抵触しないで済むということもあります。

平成14年1月以降には、「オーバーアロットメント」という制度が導入されました。これは、有価証券を需給動向に応じて販売し、その後市場で需給が悪化することを防止する目的です。

たとえば、最初の募集で予定の数量を越える需要がある場合には、主幹事証券会社が、発行元から一時的に株券を借り、最初よりも多く投資家に売ることがあります。しかし、この借りた分は将来返却する必要がありますので、主幹事証券会社には、借りた大株主から引受価額と同じ条件で追加的な株券を取得する権利が発生するのです。

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カテゴリー:金融用語

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