貨幣乗数が算出される意味合いと計算方法とは

日銀と市中銀行から供給されて民間の非金融部門が保有する通貨量はハイパワードマネーと呼ばれています。貨幣乗数とは、これが中央銀行への準備預金合計の何倍になるかということを表した数字をいいます。この計算公式には2つあります。

1つは、貨幣乗数=マネーサプライ/ハイパワードマネー=(現金+預金)/(現金+法定準備預金)です。たとえば、10兆円のハイパワードマネーが100兆円のマネーストックを生み出す場合には、これは100/10=10となります。

もうひとつは、預金歩留まり率(μ)と法定準備率(β)の数値から計算し、貨幣乗数=1/(1-μ+μβ)となります。ここでは、この留まり率が大きくなればなる程、預金が大きくなるため、この数字も同様に大きくなります。また反対に、歩留まり率が小さくなるほど、預金が小さくなり、この数字も小さくなります。

一般的に、法定準備率が小さいと貸し出しできる金額が大きくなるため、この数字は大きくなります。逆に、法定準備率が大きいほど貸し出しできる金額が少なくなるため、この数字は小さくなるという仕組みです。この数字が意味するのは、金融機関が貸出しをすることで新たな預金を生み出し、そこから新たな貸出しにつながります。

結果、金融機関を利用することで、資金がどれだけ効率的に街中に供給されているかという反映する目安になります。マネタリーベース残高は現金で占められています。そのため個人や法人の需要がこの数値に大きく影響することになります。

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カテゴリー:金融用語

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