クレジット・クランチが意味するものと具体的な現象

クレジット・クランチとは、信用危機や信用収縮を意味します。主に銀行といった金融機関が貸し渋りをすることで、市場に出回る金融量が極端に引き締まることで、経済が危機的な状況になります。たとえば、企業が採算を超えるような高い金利を支払っても、資金を借りることができない状態を意味します。

こうなると、一般企業の資金繰りに支障が出るため経済が回らなくなり、景気が失速するといわれています。その結果として、経済活動が沈滞化して国際的な信用不安を招くことにつながります。

日本では、1997年以降に起きたこの信用収縮は、銀行の不良債権問題や国際決済銀行の自己資本比率規制を達成するために起こったといわれています。公的資金が投入された金融機関は、金融庁監視下においてそのルールを守るために、中小企業に対して貸しはがしや貸し渋りをしたことが原因です。

2009年には、サブプライムローンを発端に、不動産バブルや、行き過ぎた株価上昇などによって、その膨れ上がった資産価格が急激に下落することで起こりました。結果、金融機関や多くの投資家、起業家が大損害を受けました。

最近では、企業の事業拡大やキャッシュフロー支払いを円滑化するための必要な融資でも、クレジット・クランチが起こっています。

これは、問題を抱える事業が支払い危機の状態にあるのか、それとも一時的な流動性危機の状態にあるのか判断することは難しいために起こる背景があるようです。万が一、信用収縮が発生した場合には、時価評価損益の計算を行い、その事業を売却または清算して解決されることもあります。

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カテゴリー:金融用語

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