信用乗数が計算される方法とその指標の意味

信用乗数とは、別名貨幣乗数とも呼ばれ、ハイパワードマネー1単位に対して、何単位のマネーサプライを作り出すことができるかを示す指標となります。この計算方法は、市中に出回っている通貨の供給量が、日本銀行が金融機関に回すマネタリーベースで割ることで算出されます。

一般的に、銀行が預金や貸出しを生み出す能力を信用創造と呼んでいます。これは、銀行が資金の仲介者であると同時に貨幣の供給者であることから、そう呼ばれています。一般的にお金の流れは、金融機関が融資を通じて新たな預金を生み出し、それを利用して新たな融資に繋げるという金融機関の信用創造機能によって回っています。

そのため、この乗数をみることで、経済に必要なお金がどの程度市中に供給されているかを反映する指標とされています。つまり、お金が市中に出回らないと、日本国民の生活が豊かになることはなく、株価も上がらないという悪循環になります。

経済には、この効果が如実に表れます。それは、日銀が発行したお金が実質何倍に膨らんだのかということを意味するため、日銀がお金を発行すればするほど、市中にお金が出てくるからです。日本におけるこの乗数は、1993年ごろから大幅に低下しています。

これは超低金利に反映されて、民間で現金を保有する比率が上がり、さらに不良債権処理問題などにより金融機関の貸出しが縮小されたことが原因と考えられています。さらに、銀行に預金するよりも投資することに資金がシフトしていることもあり、この数字が低下しているとの見方もあります。

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カテゴリー:金融用語

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