企業に対する買収融資と貸出の違いとその影響力

買収融資とは、通常の企業に向けた貸し出しとは異なり、買収先企業の事業価値に合わせて行う融資をいいます。主な対象企業は、企業やファンドから買収されて経営権を失うことになります。買収ファンドは、多数の投資家や金融機関から調達した潤沢な資金を利用します。

そして、企業を買収してその企業価値を高めた後、株式を公開するか、他企業に売却することで投資の採算性を高めて、莫大な利益を得る目的で行います。また、投資家から資金を集めるだけではなく、金融機関から融資を受けることで投資採算を高めようとするため、その額は買収先の純現金収入の数倍になるケースがほとんどです。

金融機関から融資がなされた後には、その企業の業績は条件通りに推移しているかどうかを随時監査する必要があります。日本での大きな事例としては、2006年にソフトバンクが、イギリスの大手携帯電話会社ボーダフォンの日本法人をレバレッジド・バイアウトした時に買収融資が利用されました。

また、2007年以降は、国内外の金融機関によるファンド向けの融資額が拡大しています。特に2008年は、一昨年実績の3倍強もある2兆円を超えました。

これは、そのころサブプライムローンが始まる前で、不動産をはじめ債権の証券化など市場が活発になっていたころです。そのため、金融機関もこぞって融資を行い商品を購入していた時期になります。しかし、その後のリーマンショック、世界的な金融恐慌で事態は一転しました。

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カテゴリー:金融用語

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