ハイブリッド証券の意味合いと利用される理由

ハイブリッド証券とは、劣後債、永久債、優先株式、優先証券といった、資本と負債の両方を併せ持った優先出資証券をいいます。日本では、2006年秋以降、事業会社が積極的に利用し始め、新たな資金調達の方法として注目を浴びました。

事例としては、2006年にイオンが日本企業としてははじめての50年物超長期の劣後債を、310億円で発行しました。これは、債券のため、株式が増えないので1株当り純利益が減ることがありません。また、株式価値を損なうこともありません。しかし、債券的な側面として、償還期限が極めて長いため、その弁済順位も劣ります。

そうしたことから、格付会社は50%の資本性を認めました。このため、株式に似たものと認定されます。また、新日本製鉄が子会社を利用して、ハイブリッド証券を発行して、3,000億円もの資金調達を行いました。

この証券の最大のメリットは、1株当りの純利益が下がる可能性と、債券格付けの低下が回避できるメリットがあります。手持ちの株式や社債価格に悪影響を及ぼさないだけではなく、貸出や普通社債よりは高い利回りで資金運用ができます。そのため、投資家には、銀行や生命保険会社が多いようです。

しかし、これは規制当局や格付会社の認定に依存しているというデメリットもあります。それは、これらの規制基準や格付けが低くなれば、証券の魅力がなくなるというリスクが発生するためです。
また、場合によっては、会計基準によって発行条件に疑義が出る可能性もあるでしょう。

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カテゴリー:金融用語

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