フェイル慣行を行うメリットとこれからの見直し

証券取引において決済予定日に証券の受け渡しがないことをフェイルと呼ばれており、売り手が買い手に引き渡さないので、迷惑行為の一つとして挙げられます。その為、遅延損害金の請求や契約解除権など、買い手が行う事でデメリットを与える取引については、ペナルティを与えることが出来ます。

しかし、このペナルティーがない取引があります。それはフェイル慣行で、日本の国債市場においては取引、決済の円滑化や効率化を行うために、証券取引で決算予定日に引き渡しが無いことを認める状況があります。

電子CPや一般債などはフェイル慣行が認められていることから、証券取引において証券会社等の売り手側が決済予定日に事情等があれば買い手側も認めたうえで、後日の取引になります。

社債や地方債、国債などフェイル慣行が認められていない証券もあることから、こちらの場合にはフェイルが発生した場合にはペナルティが与えられることになります。その為、一部の証券に対しては遅延が認められるわけです。

しかし、2008年のリーマンショックにて、証券引き渡しの決算予定日での引き渡しが行われないことが急増した事例から、見直しが行われています。

売り手から買い手へと引き渡される期間が長いので、価値の変動が見られ、売り手側がフェイル発生のリスク回避の為に在庫を抱えたり、価格の提示を控えることによるマーケットメイクの機能低下の脅威が潜んでいるからです。その為、フェイル増大によるデメリットをあらかじめ防ぐために見直しされます。

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カテゴリー:金融用語

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