プロジェクトファイナンスと通常融資の違いとその概念

プロジェクトファイナンスとは、特定のプロジェクトに対して融資を行うことです。通常の融資では、返済される可能性を企業や代表取締役の信用力や担保に審査を行いますが、ここでは、キャッシュフローを分析して、資産価値を担保にしてその与信を審査対象とします。

この融資は、欧米などで巨額の費用がかかる石油・ガス・鉱物資源開発に関する資金調達手段として利用されていました。現在では、資源開発だけではなく、石油化学プラント、天然ガス液化設備、製油所、発電所や道路、鉄道などのインフラ、通信プロジェクト、テーマパークなどの資金調達でも利用されています。

この融資は、リスクと莫大な資金が必要なプロジェクトを対象とします。また、災害や政情不安などにより、収益性が悪化したり、破綻したりすると資金を回収できなくなるリスクがあります。

このため金融機関は、事業リスクを最小化することを融資条件にしてリスク回避を行います。そこで、シンジケートローン形式で、複数の金融機関で実行されることが多くなります。

また、プロジェクトの実施母体の親会社にとっては、プロジェクトを運営するSPCと呼ばれる別会社に融資を行うため、過大なリスクの負担と巨額の借入による財務内容の悪化をあらかじめ避ける事ができるのがメリットです。

たとえばソーラー事業のプロジェクトでは、天災被害に備えて保険会社と契約し、設計や施工を取り仕切った会社や、太陽光パネルやパワーコンディショナーなど機器製造会社にも責任範囲を明確化することで、性能が低下した場合などの保証契約を結びます。

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カテゴリー:金融用語

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