優先出資証券とはどのような内容の証券なのか

「優先出資証券」という証券がどのようなものであるのかを御存知でしょうか。優先出資証券とは、協同組織金融機関の優先出資に関する法律(優先出資法)か、あるいは資産の流動化に関する法律(SPC法)に基づいて発行する有価証券のことです。

まず、優先出資法から説明すると、信用金庫や信用協同組合、農業協同組合といった協同組織金融機関は、会員間の相互扶助を目的として設立されていますから、本来的には会員からの普通出資により資金を調達すべきですが、それだけでは不足する分を補い、広く一般に外部から資金を調達するために発行するものです。

一方、SPC法に基づく優先出資証券は、銀行などが自己資本の増強を意図して、主に海外に特定目的会社(SPC)を設立し、そのSPCを通じて発行するもので、銀行などの自己資本比率を高め、財務体質を強化する効果があります。

この証券の出資者は、利益の分配や解散時の残余財産の分配を普通株に先立って受ける権利を有します。また、配当率については、社債などの通常の債券と比べると高率になるものが多いです。なお、この証券の配当率は、あらかじめ定められているものが多くなっています。

ただ、普通株とは異なり、議決権がありません。また、利益の分配や残余財産の分配については、社債などの債券には劣後することとなります。これらのことから、この証券は、普通株と社債などの債券の中間に位置付けられる性格を有する証券であるということができます。

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カテゴリー:金融用語

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