預貸率の数値が示す意味とその日米での推移について

預貸率とは、金融機関の経営諸比率の1つで、預金、譲渡性預金及び債権の残高に対する貸出金残高の割合を示したもので、貸出金/(預金・譲渡性預金・債権)で示されます。

この割合が100%であれば、預金等の残高と貸出金残高が均衡していることを示し、100%を下回っているのであれば、預金等の残高が貸出金残高を上回り、金融機関の資金に余裕があることを示します。一方、この割合が100%を上回っているのであれば、いわゆるオーバーローンの状態であることを示すということになります。

この預貸率が高くなると、それだけ運用により収益が上がる資産の割合が多いということになりますので、金融機関の収益性は高くなるということができます。ただ、逆に、預貸率が高いということは、新たな融資、運用を行う資金が少ないということにもなりますので、金融機関の経営上流動性が少なくなるということもいえます。

日本の金融機関においては、バブル経済の崩壊までは、おおむね100%を超える値で推移しており、バブル期には120%を超えていました。

しかし、バブル経済の崩壊により、金融機関がそれまでの積極的な貸し出し姿勢から、貸し渋りや貸しはがしといった姿勢に転換したことによって、右肩下がりの傾向となり、現在は80%を割り込むまでになっています。

また、アメリカにおいても、以前は100%を超えていましたが、リーマンショック以降は80%近くにまで落ち込んでいます。

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カテゴリー:金融用語

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