異業種銀行が設立された背景とそのメリット

異業種銀行とは、金融業以外の業務を生業とする一般事業会社が参入してできた銀行のことです。これは、既存銀行の株式を取得する場合と、新設の場合があります。

特にこれが注目されるようになったのは、1999年のイトーヨーカ堂やソニーなどが銀行業への参入表明を行ったことと、これに応じて2001年には銀行法が改正されたことで、異業種からの参入障壁が低くなりました。

異業種が金融業に新規参入してくる背景には、金融ビッグバンによる参入障壁が下がり、道が開かれたことがあります。また、ATMやインターネットなどのIT技術の躍進により、銀行設立コストが低下した理由もあるようです。

さらに、生業とするビジネス基盤や顧客、ブランドイメージを本業だけではなく、金融事業にまで生かせるケースもあり、本業と金融事業で大きな相乗効果を生み出せることは大きな収益につながるメリットがあります。それは、金融ビジネスは、軌道に乗ると収益率の高いビジネスということも背景にあるようです。

究極の顧客囲い込み戦略のひとつとして、金融業と本業をうまく相乗させているという側面もあります。ヨーロッパでは一足先に進んでいた実績があり、例えば、店舗網を持つ小売業の銀行業参入だけではなく、保険会社の住宅ローン販売、自動車メーカーが顧客の預金を持っているケースなどが挙げられます。

つまり、預金がある顧客は、その自動車メーカーの自動車に買い換える可能性が高く、住宅ローンで収入等を把握すれば保険の提案も適切に出来るわけです。

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カテゴリー:金融用語

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