迂回融資が実行される仕組みと過去の融資事例

金融機関が資金を融資する際に、その当該子会社や大口信用供与先の関連会社等を迂回させることを迂回融資と呼びます。これは、不正融資の一種となり、「また貸し」とも呼ばれているものです。

具体的には、実際に融資を実行したい企業が何らかの理由によってそれが困難な場合には、その企業に融資する前に、ダミーとなる企業を設けて一旦資金を迂回させます。実際には、銀行法では大口信用供与として明記されているため、この規制を掻い潜るために利用される方法です。

これに違反しても罰則が無いものの、破れば法令違反となり、金融機関内部では懲罰が課されます。過去には、1980年代のバブル期前後から、不動産の転売目的とした地上げの資金調達などに利用されていました。また、複数の会社を経営する企業の資金繰り対策の手口としても使用されました。

近年の事例としては2010年に、日本振興銀行による不正融資がありました。具体的には主要取引先で作った中小企業振興ネットワーク間で、資金を次々に転貸するといった疑いがある行為を繰り返し行われたとされています。

大口融資をめぐる規制逃れや不良債権を隠すための飛ばしと呼ばれるものが目的があったとみなし、預金保険機構などは乱脈経営の責任追及に乗り出しました。これまでの経営では中小、中堅企業取引中心であったものが、販路を拡大路線することとなったために、それに見合うリスク管理を怠ったこと原因だと言われています。

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カテゴリー:金融用語

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