金融機関が後向き資金を用立てしづらい理由

後向き資金とは、企業の経営が芳しくない場合の需要資金のことです。これは、売上不振に伴う滞貨や減産、赤字などが含まれます。一方、金融機関が融資する場合には、その使途にもよりますが、一番審査が通貨しづらいものが後向き資金です。

これは、企業が赤字を穴埋めするものとして、売掛金や受取手形などが不良資産化した場合に、穴埋め目的に借入するものになります。これが審査を通過しづらい背景には、返済財源がないということが挙げられるのです。

一般的に、企業は利益や現金が流出しない費用としての減価償却費の2つのキャッシュフローから借入金の返済を行います。しかし、これを利用する企業の場合には、事実上返済財源がないのにも関わらず、返済していくことになり、そのため返済が進むと、当然資金は足りません。そして返済が進んでも、再び借入することになります。

例えば、黒字転換後の利益や遊休資産の売却により返済できる可能性もあるものの、これらは確実性がありませんので、金融機関では、無担保である企業には融資することはないのです。そこで、企業は、何がしかの担保を入れたり、信用保証協会を利用して工面することになります。

ちなみに、これとは真逆の需要が、前向き資金です。これは、企業が順調な経営を続けていく経済活動の中で、積極的に業容拡大を図ろうとする場合に必要になる資金です。また、これには運転資金の追加や生産力の増強、合理化に向けた設備投資、製品開発や改良目的にした研究開発等も含まれます。

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カテゴリー:金融用語

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