企業のビジネス継続に伴う運転資本と利益の関係性

企業が日々のビジネスを行っていくのに必要な資金を、運転資本、または運転資金と呼びます。実際、企業は運転資本を何らかの形で調達しないと現金が回らなくなるため、黒字が出ている企業でも銀行から調達することが一般的なビジネススタイルです。

しかし、バブル崩壊後には、銀行による貸し渋りや貸し剥がしが多発したため、多くの企業は銀行から調達できない事態が多発しました。
この資本は、現金や現金等価物を除いた流動資産から有利子負債を除いた流動負債を引いたものとして計算されます。

ただし、流動資産、流動負債の中でも実質ビジネスでの売上の増減により連動して動く項目としては、売上債権、棚卸資産、買入債務などがあります。そのため、運転資本の増減だけを論じる場合には、売上債権と棚卸資産から買入債務を差し引かなければなりません。

貸借対照表では、この増減は企業の利益には直接関係ありませんが、キャッシュフローには影響を与えます。そのため、損益計算書では利益が出ているにも関わらず、この資本の増加が大きくて、実際にキャッシュが回らなくなっている状態もあるでしょう。

具体的には、このプラスが大きいビジネスでは、売上債権や棚卸資産の拡大の方が買入債務よりも早くなるため、売上高の拡大がキャッシュ不足を招くこともあります。

また、反対にマイナスが大きいビジネスでは、買入債務の拡大が売上債権や棚卸資産より早くなるため、売上高が拡大するときはキャッシュに余裕が出てきます。ただし、このビジネスモデルの場合には、一旦売上高が減少し始めると一気にキャッシュ不足となる可能性も高くなるのです。

この記事を読んだ方は下記の記事も読まれています

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

カテゴリー:金融用語

このページの先頭へ