企業が益出しを行う目的と株式市場への影響力

益出しとは、決算対策として利益が必要な時に、不動産資産や含み益のある保有株式を一旦売却して、利益を捻出することです。実際には、時価が簿価を上回っているものに限られます。

またこれは、株式相場に大きな影響を与えるだけではなく、保有している株の簿価が上昇して、時価と接近して含み益が減り、資産内容が悪化する恐れもあるのです。

また、急速な株価暴落や地価暴落などにより、企業の保有資産が目減りした場合には、その含み益の多い資産を売却することで当期純利益を確保する目的で利用されるケースもあるでしょう。ちなみに、含み損を抱えている資産を売却することを損出しと呼びます。

過去には、日本企業間では株式を相互に持ち合うのが一般的でした。そのため、容易に株式を手放せなかったり、売却することでビジネス関係の需給関係を悪化させる懸念があったのです。

しかし、バブル崩壊、企業間の株式持合いも解消されて、外国投資家により株が保有されることになりました。これにより、企業は比較的自由に益出しを行うようになりました。
また、税政面で上場株式などの配当や売却益にかかる税率が、2013年末までは10%の軽減税率が適用されていることもありました。

それ以降は、優遇税制の延長がなくなり、復興税を含んだ本来の税率20%に戻ることになります。そのため、保有している株式に含み益が出ている場合は、13年末までに売却すると率は10%で済むというメリットもあり、近年では利用している企業も多数あります。

この記事を読んだ方は下記の記事も読まれています

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

カテゴリー:金融用語

このページの先頭へ