債権として請求できる権利の種類とその歴史的背景

債権とは、債権者が債務者に対して一定の行為を請求できる権利を言います。この対象になるものには、債務者の特定の行為として、民法第3編第1章総則第1節では特定物、金銭、種類などとされています。この権利は、債務者側からすると、債権者に対する義務と責任になるため、債務と呼ばれることもあります。

また、両者のような法律上の関係については、債権債務関係となるのです。
この概念そのものは、ローマ法に由来しています。日本においては、明治期にヨーロッパ法を継受した際に、法由来の概念が導入されて、現在の解釈学においても、その影響が強く残っているのです。

しかし、明治期以前の日本でも、その権利に相当するものは存在していましたが、室町時代後期以前の日本では強力な債務者保護の思想が働いていました。
具体的な事例としては、「質地に永領の法無し」という法の格言が存在していました。

意味することは、債務者から返済を受けた際には質物を預かった場合には、たった数十年後でもその質物を返還する義務が生じるというものです。そのため、債務者が同意する文書がない品物は、質流れとして扱われて違法となっていました。

また、債務者は元金である本銭を返済の義務があったため、利子が元金と同額以上の貸付については違法となっていたようです。さらに、当時は徳政令によって本銭返済の義務が減免されるようなこともあり、近代法の債権債務関係とは全く異なっていたのです。

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カテゴリー:金融用語

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