1社の取引トラブルが引き起こすシステミック・リスク

システミック・リスクとは、特定の金融機関や市場が機能しなくなってしまった際に、他の金融機関や市場に対して影響を与えてしまうリスクのことです。金融機関や市場は個別に独立していますが、取引や決済ネットワークなどで繋がっており、取引の円滑化が図られています。

しかし、1つの金融機関が何かしらのトラブルにより取引が出来なくなってしまう状況が生まれれば、当然ながら取引先相手にも影響を与える事になり、さらに取引先相手の取引先相手とドミノ倒しのように波及していく危険性があります。金融機関のトラブルには、主に経済的な理由やシステム的なものまでが挙げられます。

経済的理由とは、取引先相手が支払不能に陥ったことによる影響から、自社の健全性が失われたことによる不履行状態などです。システム的理由は決済システムに関するトラブルであり、通信機器の故障などがあります。このような理由から取引先相手との金銭のやりとりが行えない状況を生み出すわけです。

1社のトラブルが他の金融機関や他の市場への影響を広く与えてしまうことから、対策としては決済するタイミングであり、金融機関によっては取引の処理をリアルタイムで行なう場合と、申し込みがあった取引を一定時間ためてまとめて処理を行なう場合があります。

リアルタイムで処理を行えばその場での取引に対するリスクが軽減されるメリットがあるので、取引を迅速に行う事が対策として行なわれています。

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カテゴリー:金融用語

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