情実融資を行なうことのリスクと問題性について

情実融資とは、金融機関に所属している役員や社員などが個人的に関係を持つ友人や親戚などの知人に対して融資を行なうことです。

融資を受ける知人は、金融機関に知り合いがいることから審査基準を甘くしてもらったり、与信枠を本来設定されるはずの金額よりも多めに設定してもらうなど、通常の顧客では受けることが出来ない優遇を受けることが可能になります。

問題点としては、通常の顧客とは異なる審査が行われている実態であり、個人的に信用できる人間だから審査内容を甘く判断しているなどが行なわれています。これにより、もし、債務不履行状態に陥った際には融資した現金の回収が困難になってしまい、背負うリスクが通常の顧客よりも大きくなってしまうというデメリット面があります。

金融機関によってはこのようなリスクもありますが、通常の顧客と差別化を行ってしまっていることも、問題性が問われています。かつて、日本振興銀行の会長がグループ企業に対して1億7,000万円もの情実融資を行った際には、社会的問題として指摘されていました。

このような問題性があることから、多くの金融機関では役員や社員が個人的に関係を持つ知人に対して融資を行う場合には特別な審査などを行なわずに、通常の顧客同様の審査基準、与信審査が行なわれており、特別扱いを行なう事を避ける動きを見せています。

これにより、通常の顧客と同様の審査を行なうことで、金融機関の健全性を指し示すものになります。

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カテゴリー:金融用語

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