直接償却の影響による不良債権の末梢と取引先企業との関係

直接償却とは、会社が所有する貸倒引当金などの不良債権を、帳簿から切り離して貸借対照表に計上しない無税売却の1つです。会計上から不良債権を抹消してしまうので、取引先の企業やグループ会社などで不良債権が発生したとしても、会計上ではなかったことにすることが可能です。

そのため企業リスクを抑えるメリットがありますが、取引先の企業やグループ会社との融資関係も消滅してしまうので、会社に対する信用度も下がってしまいます。

手段としては、自分たちで会計上から抹消させる私的整理の他に会社更生法や民事再生法、破産法などを使った法的整理、所有している負債を他社に売却を行う債権売却などが行われ、債権者となる企業が権限を持っていることから、債務者となる会社の承諾を得ずに処理することが可能です。

これに対して間接償却もあり、こちらは取引先の企業やグループ会社が倒産した場合に備えて貸倒引当金の積立を行い、不良債権が発生した場合に貸倒引当金を使って消滅させることになります。

積立を行う手間が発生する一方で、不良債権を取引企業やグループ会社の信用を失わせることなく処理を行うことが可能なので、信用を重点的に考える会社などが行う手法です。

直接償却は、クレジットカード会社や消費者金融でも、不良債権を抱えた場合に行われるもので、負債はサービサーと呼ばれる回収業者に売却を行うことで、売った金額を融資した元金に充てることで抹消させることができます。

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カテゴリー:金融用語

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