利含みによって変わるものと変わらないもの

利含みとは、経過利子をそのままの形で受け渡すのではなく、その分を単価に上乗せして表記する債権の放棄方法のことです。通常は経過利子を単価に含まない、いわゆる裸値段が基本となっています。しかしこの方法を取ることによって、仕訳などの違いが出てくるのです。

また株式の世界でも同様のものがあり、こちらは配当含みと呼ばれています。原理は同じものとなっていますが、この場合は配当金交付基準日まで値段を推移させてから、翌日には配当落ちの値段に変わるようになるのです。

利含みは現先取引の場でも用いられており、こちらは現先レポのキャッシュフローに影響を与えない取引となっています。ただしこれを行う場合は、別途合意書の取り交わしが必要になります。

導入される理由にもさまざまなものがありますが、海外と同様の手法を取り込むことによって、グローバル・スタンダードを前提とした取引ができるようになったのです。手法が変わったからすべてが変わるというわけではありませんが、他と合わせることによって円滑に進められるようにするという目的も、十分なメリットになるといえます。

投資家視点で見れば、経過利子が含まれているのかどうかは、大きな問題点にはなりません。利含み自体は、基本的に発行する側にとってどのようなメリットがあるのかという話です。しかしその仕組み自体は、今後もさまざまな場所で出てくるため、知識として知っておけるかどうかは重要です。

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カテゴリー:金融用語

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