かつてあった割引短期国債とはどんな債券だったのか

割引短期国債とは、かつて国債整理基金特別会計が発行していた国債のことで、借換債の一種となっています。ほかにはアメリカの割引財務省証券と同様の性質を持っていたことから「Treasury Bills」を略した「TB」と呼称されることもありましたが、正式名称は「割引短期国庫債券」です。

もともとは、1970年代後半に大量発行された国債の償還に対応するために発行されたという経緯があります。割引短期国債の特徴は、販売先が限定されていたことです。上場企業やそれに準ずる企業、ほかには金融資本市場へ精通している法人が対象となっており、個人や個人類似法人への譲渡が禁止されていました。

そのため一般的には、あまり知られていないという特徴もあります。償還期間は半年か一年で、一般的な債券との違いはありません。しかし発行は公募入札方式となっており、取引単位は1000万円ということからも、個人が手を出しにくい債券となっています。

現在割引短期国債は、すでにありません。2009年に発行が終了しており、国庫短期証券と統合発行されるようになったからです。ちなみにこちらも法人のみが保有できるようになっていることから、一般の投資家にはあまり縁のないものになっています。

既に発行しておらず、用途や対象が限定されている債券ということから多くの人が知っているような債券ではありませんが、完全になくなったわけではなく、形を変えて今も続いているという訳です。

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カテゴリー:金融用語

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