管理変動相場制を語るうえで中国の人民元改革ははずせない

管理変動相場制とは、為替相場を決めるための制度のひとつです。管理フロート制とも言います。固定相場制と変動相場制の中間に位置する、第三の制度と言っても良いでしょう。

固定相場制は、為替レートを固定する制度です。また、為替レートにごく小さな変動幅がある場合も固定制が採用されていることになります。変動制は、為替レートを固定せずに市場の需要と供給の兼ね合いで決める制度で、レートは毎日変化し、その中で各国の通貨は自由に売買がなされます。

管理変動相場制では、政府や中央銀行の管理のもとで一定の振れ幅の範囲の中で自由に取引ができるというもので、まさに固定と変動の中間です。この制度を語るうえで切っても切り離せないのが、中国の人民元改革でしょう。2005年7月に自国通貨である人民元を管理変動相場制へと移行し、また、それと同時に通貨バスケット制も導入しました。

これが人民元改革です。通貨バスケット制とは、自国通貨をいくつもの外貨に連動したレートにする制度のことで、事実上通貨の価値が上昇するであろうとの見方から、この改革は人民元切り上げとも呼ばれました。なぜバスケット制を採用したかというと、急激な変化は自国の根本的な利益にはならないとの中国人民銀行の意向にそったからです。

貿易の量に応じてバスケットの為替レートが変化すると、ある国の通貨と人民元との間で生じた振れ幅が、バスケット全体の中だと緩和されます。そうすると、為替レートによって急激に変化する抑制することができるわけです。これが、中国がふたつの制度を同時に導入したメリットでしょう。

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カテゴリー:金融用語

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