為替相場での変動を固定するか最小幅に限定する制度のことを、固定為替相場制と言います

固定為替相場制は英語でFixed Exchange Rate Systemと言い、外国為替相場の変動を固定化するか、その変動幅を最小限に抑える制度のことで、国際的な金融機関である国際通貨基金(IMF)が設定した価格の上下1%以内に維持する市価です。

この制度には、一国だけの特定の通貨と連動させるドルベッグ制、そうではなく、複数の通貨レートの平均値と自国の流通貨幣を連動させる通貨バスケット制、その国の中央銀行が意識的に介入することで為替レートを安定化する管理フロート制などがあります。

しばしばドル安円高の市場になると、日銀が大量のドル買いをする金融操作が行われたりしますが、これは為替相場を固定化するためで、言わば管理フロート制に該当します。しかし、一般論的に言えば経済規模が大きい先進国には固定為替相場制は向いていないとされています。

一方で新興国などは経済成長が海外経済に左右されやすいので、この制度を採用しているのです。また、通常の場合、固定為替相場制では自国の通貨を輸出入で結びつきが強い国の通貨に連動させ、外国為替相場の変動によるリスクを最小限にすることで、輸出競争力を確保して貿易をスムーズに行うことができます。

ただし、このような場合には市価を維持するために連動させる通貨の国の金融政策に従わなければならないことがあります。古い言葉ですが、アメリカがくしゃみをすると日本が風邪を引くという例え話がありました。また、以前は1米ドルが360円という固定の市価でしたが、1971年以降は変動為替相場制になっています。

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カテゴリー:金融用語

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