通貨バスケット制は、複数の通貨で構成されるバスケットに対して為替相場を固定するもの

通貨バスケット制とは、中央銀行などが為替市場介入をすることで為替相場を一定水準に保つためのペッグ制(固定為替相場制)のひとつです。あるひとつの通貨に対し為替相場を固定するケースと、複数で構成されるグループに対し為替相場を固定するケースとがあり、後者が通貨バスケット制となります。

バスケット制度の利点は、ある通貨に対してレートの急激な変動が影響するのを抑制できることでしょう。それぞれに自国との貿易などによる関係性の深さに応じて比重を決めバスケットを作成し、その中に入るそれぞれのものの強弱がレートの動きを相殺するというしくみです。そのため、単一のものに連動させるのと比べて為替相場は安定します。

ヨーロッパでは、2005年2月にロシアによりドルとユーロを合わせた通貨バスケットが導入されました。アジアでも中国やシンガポール、バングラディッシュといった多くの国がこの制度を採用して為替管理をしています。

主要通貨のあいだではレートの変動が大きいこと、国どうしの資本移動がたいへん大きく、なおかつ不安定であることを懸念して、通貨バスケット制を採用する場合であってもバンド制(レートを一定の範囲内に抑えること)を併用するなどした柔軟性のある制度運営を行うことも多く見受けられるでしょう。

この制度のデメリットは、バスケット内の構成比を決定する基準と算出方法、実務が複雑という点です。また、各国のものと自国のものとのレートは変動するため、制度が完璧に実施されているかは判別しにくい面もあります。

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カテゴリー:金融用語

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