自分ではなく他者に動いてもらうビナイン・ネグレクトとは

ビナイン・ネグレクトとは、日本語で優雅なる無視とも呼ばれているもので、通貨当局が為替相場を静観することを指します。これは2002年から2004年にかけて米ドル安が進んだ際、米国通貨当局が下落に対して自国に原因はなく貿易相手国にあるという態度を取ったところから来ています。

つまり貿易黒字国が何らかの対策を講じるべきであるという主張です。
最初にビナイン・ネグレクトが登場して以来、同様の状況が発生したときに使われるようになりました。さらにはアメリカ以外でもこのような行動に出る国があり、非難を受けることが起きています。

為替相場の変動を市場に任せて事実上放置することは、責任を放棄していると取られても仕方がないことです。しかし時と場合によっては、どうしてもそうせざるを得ない状況もあるため、むずかしい問題です。アメリカでビナイン・ネグレクトが行われたときには、交渉を通じて実現できないことを市場のメカニズムを利用することによって実現しました。

問題を解決するように働きかけても、そこにリスクがある以上は素直に承諾を得られるわけではありません。しかし市場に問題が起きたままだと、最終的に大きな損へつながってしまうことになるため、問題を解決するために動かざるを得なくなります。

自分たちの立場でそれをするなら、最小限の行動で大きな成果を得られるという見方もできますが、実際にそこで動かざるを得ない立場からすれば、いい迷惑になってしまいます。そのようなことからも、批判を受けやすい訳です。

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カテゴリー:金融用語

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