リパトリエーションは、他国から投資されていた資金を本国へ還流させること

リパトリエーションは、他国から投資されていた資金を本国へと還流させることを指していて、略してリパトリとも言われます。

具体的には、ある企業が海外子会社などで保有している資金を決算期などのタイミングで本国に環流することであったり、金融機関および機関投資家などが外貨建ての運用資産(海外資産)を売却して自分の国へと資金を戻すことであったりを示すのです。

リパトリでは、一般的に環流先の通貨が買われることになります。そのため、ある国へと向かうリパトリエーションがもし一斉に起こった場合、その国の通貨の為替レートを上げる要因になりえるのです。

例えば、2011年3月11日に発生した東日本大震災の後には、巨額の保険金の支払いが予想された保険会社ないし被災施設の復旧資金を必要とする企業などによってのリパトリエーションが増加するとの見方から投機的な円買いが発生し、一時的に円高が進行しました。

東日本大震災では日本経済は大きな打撃を受けました。日経平均株価は大暴落となり、震災前日である3月10日は1万0434円38銭の終値だったのに対し、3月15日の終値は8605円15銭と急落してしまったのです。

一方で、外国為替市場では円の急騰が見られました。震災から一週間後の3月17日には1ドル=76円25銭になりました。これは、阪神大震災発生後の1995年4月19日につけていた、戦後最高値である1ドル=79円75銭という数値を16年ぶりに更新したものです。

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カテゴリー:金融用語

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